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人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 [本を読む]


文春新書の2017年のベストセラーみたいな帯がついて、本屋の店頭に積んであったので、いまさらながら、買って読んでみた。


人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

  • 作者: 井上 智洋
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/07/21
  • メディア: 新書


後半部分を勝手に掻い摘まむと....

***

第四次産業革命では、生産活動が「純粋」に機械化される。
 →機械が「生産の手段」から「生産の主力」に
  →クリエイティビティやホスピタリティの面で優れない平均的な労働者は、
    ...労働から解放&餓えて死ぬ?
     →ディストピア

ディストピアを回避して、
「全ての人々が豊かさを享受できるような社会」を築くためにはどうするか?
◇「ソ連型社会主義」は望ましい結果にならないだろう。 

  →「クーポン型市場社会主義」への転換(が可能かどうかはわからんけど)
   するにしても、労働者の所得保証には問題がある
   →BI(ベーシックインカム)がいいんじゃないか。

***

(感想)

...というかんじで、BIに話が誘導されるかんじ。
 そこの話の進め方に、ちょっと強引さを感じるんだけど、
 たぶん、ロジカルに整理すると、読むのが辛くなりそうだし、
 (論理飛躍してるっぽいところは読者もわかるだろうから、)
 すぱっと端折るのもいいのかもー。

ただ、そうすると、じゃあBIって、いいんだっけ?、どんなだっけ、という
(いい意味での)物足りなさが、出てくるんだけど...、

  ・ディストピアの要因はAIだけではないだろうし....
   少子化
   高齢化
   グローバル大企業の台頭
   格差の拡大(ピケティ的な)
   家族の崩壊
   公的債務
    :

 ・消去法的に社会主義駄目だとして、
  対応がBI(あるいはBIだけ)で大丈夫なのか...?
    :

...っていうような...

とりあえず、AIブームの中、
薄い新書の中に、ここまでを読みやすく、展開して盛り込んでるので、
ベストセラーになったっていうのもわかる感じ。


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